会社概要 Company Profile ប្រវត្តិរូបក្រុមហ៊ុន

会社紹介

日新被服株式会社は、1951年に「日新織物株式会社」として創業し、織物事業を開始しました。その後、1953年には被服縫製事業を併設し、1963年には織物事業から被服縫製事業へと事業を転換。社名を現在の「日新被服株式会社」に変更し、業界における成長を続けてまいりました。

1974年には学生服からメンズユニフォームへと事業をシフトし、1985年には東京営業所を開設。さらに、中国・ベトナムでの委託加工貿易を開始し、国際的な生産体制を構築しました。1998年には、田代景紀(たしろ けいき)が代表取締役社長に就任し、ベトナム工場とのインターネットを活用したコミュニケーションシステムを構築するなど、グローバル展開を加速。1999年以降は、ベトナム、中国、ミャンマー、カンボジアといった海外工場との直接取引を進め、高品質な製品を安定供給できる体制を確立しました。

カンボジア工場での挑戦と経営方針

2011年には、カンボジアのNissin Lotus Garment Co.,Ltd(バベット地区)にて自社工場を設立し、作業服の製造を開始しました。しかし、当初は違法ストライキや地域一斉暴動が頻発し、加えて役人の汚職や社員の不祥事などが蔓延しており、工場運営は非常に困難を極めました。

特に、開業直後から3回の違法ストライキを経験し、2012年8月には暴力や投石を伴う過激なストライキが発生しました。2013年のストライキを機に適切な交渉を行い、問題のある社員が自ら退職したことで、徐々に組織の安定を図ることができました。しかし、その後も地域全体での長期的な暴動が続くなど、厳しい環境の中での操業が続きました。

このような状況の中、当社は「基礎教育を大切にする経営」を掲げ、社員の意識改革に全力を注ぎました。具体的には、あいさつの徹底、5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)の実施、感謝の心の育成などを根気強く続けました。特に、トイレ清掃の徹底などを通じて職場環境の改善を図り、社員一人ひとりの意識を変える努力を重ねました。

この取り組みを5年間継続した結果、社内の雰囲気が改善し、労使の信頼関係が築かれ、現在ではカンボジアにおいて違法ストライキや暴動の起きない数少ない企業の一つとして成長を遂げました。トヨタや京セラなどの成功例に学びながら、自ら実践することで、持続可能な経営基盤を確立することができたのです。

技術革新と未来への挑戦

近年では、2018年に**完全自社開発の「空調空冷服」**を販売開始し、「楽々電池操作ポケット」の特許を取得。さらに、2019年には「竜巻旋風ファン」、2020年には「TORNADO RAKAN」の商標を取得し、2022年には「ファンロック機構」と「空調空冷服」の商標を取得するなど、技術革新を推進しています。

当社は、長年の経験と確かな技術力を活かし、品質と機能性に優れたユニフォームや空調ウェアを提供し続けています。これからも、お客様のニーズに応える製品開発を行い、グローバル市場においてさらなる発展を目指してまいります。



弊社カンボジア工場におけるSDGsへの取り組み

当社は、長年の経験と確かな技術力を活かし、品質と機能性に優れたユニフォームや空調ウェアを提供し続けています。
さらに、持続可能な社会の実現に貢献するため、弊社カンボジア工場においてもSDGsの理念に基づいた取り組みを実践しています。

1. すべての人に健康と福祉を(SDGs目標3)

社員が健康で安心して働ける環境を整備することは、企業の責任であると考えています。そのため、以下の取り組みを行っています。

  • 社内医務室の設置:工場内に医務室を設置し、社員の体調管理や応急処置に対応
  • 産業医との契約:定期的な健康診断や医療相談を実施し、従業員の健康をサポート

2. 教育の質の向上(SDGs目標4)

当社では、従業員が労働力として必要なスキルを身につけるだけでなく、総合的な成長を促す教育を提供しています。

  • 日本語教育やIT教育を実施し、従業員のキャリアアップを支援
  • 生活に必要な道徳・マナー(掃除や挨拶)を指導
  • 5S活動(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)を推進し、職場環境の向上を図る

また、優秀な従業員は技能実習生として日本へ招待され、日本国内でも同様の教育を受けます。
実習を終えた後、再びカンボジア工場で活躍する社員が増えており、技術と知識の継承につながっています。

3. ジェンダー平等の推進(SDGs目標5)

当社は、性別に関係なく平等な雇用機会を提供し、従業員一人ひとりが能力を最大限に発揮できる職場づくりを推進しています。

4. 貧困をなくす(SDGs目標1)

弊社では、法律で定められた給与に加えて、社員のモチベーションを高めるためのインセンティブ制度を導入しています。

  • 成果を上げた個人やグループに対し、公正な評価のもと報酬を支給
  • 労働意欲の向上と生活の安定を支援

5. 清潔な水と衛生環境の確保(SDGs目標6)

弊社工場は、上下水道などのインフラが整っていない地域に位置しています。そのため、従業員が安心して生活できるよう、以下の対策を実施しています。

  • 安全な飲料水の供給:井戸水を浄化する装置を設置し、きれいな水を提供
  • 汚水の再利用
    • 社員寮横の池にホテイアオイや魚を放流し、自然の力で汚水を浄化
    • 浄化された水を畑の作物や果物の栽培に再利用

6. 持続可能な消費と生産(SDGs目標12)

環境負荷を低減するため、以下の取り組みを行っています。

  • 倫理的な調達方針:過酷な労働環境のもとで生産された原材料を使用する工場とは取引を行いません。
  • 環境負荷の低減:石油由来のポリエステルの使用を削減し、ペットボトルを再利用した再生ポリエステル生地を採用。

7. 長年の取り組みと成果

SDGsの17の目標すべてを達成することは容易ではありませんが、当社は創業以来13年間、一歩ずつできることを積み重ねてきました。
その結果、CO2排出量の削減に貢献する作業服の生産が可能となり、持続可能な未来への一翼を担えることを誇りに思っています。


沿革

  • 1951
  • 1953
    • 被服縫製事業を併設
  • 1963
    • 織物事業を廃止し、被服縫製事業の拡大に伴い
    • 社名を日新被服(株)に改める
  • 1974
    • 学生体育衣料部門を廃止、
    • 学生服からメンズユニフォームに移行
  • 1985
    • 東京営業所開設
    • 中国にて委託加工貿易開始
  • 1987
    • ベトナムにて委託加工貿易開始
  • 1998
    • 田代 景紀(たしろ けいき) 代表取締役社長就任
  • 1998
    • ベトナム工場とインターネットを使った
    • コミュニケーションシステムを構築
  • 1999
    • ベトナム工場との直接取引による生産を開始
  • 2000
    • 中国工場との直接取引による生産を開始
  • 2006
    • ミャンマー工場との直接取引による生産を開始
  • 2011
    • カンボジア自社工場での生産を開始
  • 2018
    • 完全自社開発 空調空冷服販売開始
    • 楽々電池操作ポケット 特許取得
  • 2019
    • 竜巻旋風ファン 特許取得
  • 2020
    • TORNADO RAKAN 商標取得
  • 2022